いいことに人はひとりも通らなかった。
そうして漸く「巨人の椅子」の麓の方から近づいてくる人の足音が聞えたとき、彼は何を思ったのか自分でも分らずに、小径のそばの草叢の中に身をかくした。
彼はその隠れ場から一人の西洋人が大股にそして快活そうに歩き過ぎるのを見ていた。
いいことに人はひとりも通らなかった。
そうして漸く「巨人の椅子」の麓の方から近づいてくる人の足音が聞えたとき、彼は何を思ったのか自分でも分らずに、小径のそばの草叢の中に身をかくした。
彼はその隠れ場から一人の西洋人が大股にそして快活そうに歩き過ぎるのを見ていた。