堀辰雄 『旅の絵』 私はベッドから起き上ると、窓を開けに行った。 しかしその窓のそとはすぐ高い石囲いで、石囲いの向うには曇った空と、隣りの庭のすっかり葉の落ちきった裸の枝先きが見えるきりだった。 が、その窓を通して、しっきりなしに汽船のサイレンがはいってきた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア