私はなんだか一人きりでそんな食堂の中へはいって行くのが気づまりだったので、ボオイが再び皿を運んで来ながら私の部屋の前を通るのを待っていた。
丁度その廊下の映っている鏡に向ってネクタイを何度も結び直しながら、あたかもそれがために何時までも愚図愚図しているかのように装って。
やっとのことで再び姿を現わしたボオイの跡にくっついて食堂の中へはいってみると、食堂と云うのもほんの名ばかりであって、二つの部屋をぶち抜いて、そこに安っぽい花模様のあるクロオスを掛けた卓子が五つか六つ置いてあるきりだった。
私はなんだか一人きりでそんな食堂の中へはいって行くのが気づまりだったので、ボオイが再び皿を運んで来ながら私の部屋の前を通るのを待っていた。
丁度その廊下の映っている鏡に向ってネクタイを何度も結び直しながら、あたかもそれがために何時までも愚図愚図しているかのように装って。
やっとのことで再び姿を現わしたボオイの跡にくっついて食堂の中へはいってみると、食堂と云うのもほんの名ばかりであって、二つの部屋をぶち抜いて、そこに安っぽい花模様のあるクロオスを掛けた卓子が五つか六つ置いてあるきりだった。