堀辰雄 『旅の絵』 おまけに私がそいつの出帆に立会いたいと思っていた欧洲航路の郵船は、もうこんな年の暮になっては一艘も出帆しないことがわかった。 私の失望は甚だしかった。 そうしてただ小さな蒸汽船だけが石油くさい波を立てながら右往左往しているきりだった。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア