そうしてただ小さな蒸汽船だけが石油くさい波を立てながら右往左往しているきりだった。
ときどき私たちとすれちがって行く仏蘭西の水兵たちの帽子の上に、ポンポン・ルウジュが、まるで嬉しがっている心臓のように、ぴょんぴょん跳ねていたが、それが私の沈んだ心臓と良い対照をした。
海岸通りの何とかいう薬屋のショオウィンドを覗いたら、パイプやなんかと一緒に五六冊、英吉利語の本が陳列されてあった。
そうしてただ小さな蒸汽船だけが石油くさい波を立てながら右往左往しているきりだった。
ときどき私たちとすれちがって行く仏蘭西の水兵たちの帽子の上に、ポンポン・ルウジュが、まるで嬉しがっている心臓のように、ぴょんぴょん跳ねていたが、それが私の沈んだ心臓と良い対照をした。
海岸通りの何とかいう薬屋のショオウィンドを覗いたら、パイプやなんかと一緒に五六冊、英吉利語の本が陳列されてあった。