その素朴な詩句は、しかしながら私の裡に、云いしれず複雑な感動をよび起した。
私はその僅かな二行の裡にもその詩人の不幸な宿命をいつか見出していた。
何故なら、その二行をもって始められるその詩独特の美しさは、それは決してその詩人が赤まんまの花や何かを歌い棄てたからではなく、いわばそれを歌い棄てようと決意しているところに、……かえってこれを最後にと赤まんまの花やその他いじらしいものをとり入れているために――そこにパラドクシカルな、悲痛な美しさを生じさせているのにちがいないのだった。
その素朴な詩句は、しかしながら私の裡に、云いしれず複雑な感動をよび起した。
私はその僅かな二行の裡にもその詩人の不幸な宿命をいつか見出していた。
何故なら、その二行をもって始められるその詩独特の美しさは、それは決してその詩人が赤まんまの花や何かを歌い棄てたからではなく、いわばそれを歌い棄てようと決意しているところに、……かえってこれを最後にと赤まんまの花やその他いじらしいものをとり入れているために――そこにパラドクシカルな、悲痛な美しさを生じさせているのにちがいないのだった。