近道をしようとして、私達があとさきの考えもなく飛び込んでいったところは、あちらこちらに自然に水溜りが出来ているような湿地にちかいものだった。
が、そういう水溜りをあっちへ避けこっちへ避けながら歩いていると、いくら行っても、依然として遠くに見えている、その魔法のかかったような工場の方へ、私達がだんだん心細くなりながら、それでもどうにかこうにか漸っと近づき出したときは、――それまでそうやって私達を殆ど向う見ずに歩かせていたところの、私達の裡の何物かへのはげしい好奇心そのものはもうどこかへ行ってしまっていた。
それほど、そうやって歩いていることだけに小さな私達は全力を出し尽してしまっていたのだ。