エピロオグ
私は、自分の最初の幼時を過ごした、一本の無花果の木のあった、昔の家を、洪水のために立退いてしまってから、その後、ついぞ一ぺんも行って見たことがなかった。
私は、いま、この幼年時代について思い出すがままに書きちらした帳面を一先ず閉じるために、私がもう十二三になってから、本当に思い設けずに、その昔の小さな家を偶然見ることになった一つの揷話を此処に付け加えておきたい。
エピロオグ
私は、自分の最初の幼時を過ごした、一本の無花果の木のあった、昔の家を、洪水のために立退いてしまってから、その後、ついぞ一ぺんも行って見たことがなかった。
私は、いま、この幼年時代について思い出すがままに書きちらした帳面を一先ず閉じるために、私がもう十二三になってから、本当に思い設けずに、その昔の小さな家を偶然見ることになった一つの揷話を此処に付け加えておきたい。