髮の毛をくしやくしやにして細いステッキを握つて一ぱい散らかつたテイブルの上に無造作に腰かけてゐるところは、どう見ても放蕩息子といふ樣子だ。
黒いだぶだぶの外套をきてゐる。
その顏はコクトオの描いた「わが手の蒼穹はなんぢを守らん」と云ふ文句のあるデッサンに似てするどく痩せてゐる。
髮の毛をくしやくしやにして細いステッキを握つて一ぱい散らかつたテイブルの上に無造作に腰かけてゐるところは、どう見ても放蕩息子といふ樣子だ。
黒いだぶだぶの外套をきてゐる。
その顏はコクトオの描いた「わが手の蒼穹はなんぢを守らん」と云ふ文句のあるデッサンに似てするどく痩せてゐる。