そして自分が何物かから加護せられてゐるといふ信念を得つつ、幾多の艱難に耐へゆくのであつた。
數日後、旅人は遂に前人未踏のブロッケン山の絶頂を極める。
きり立つた花崗石の頂きに禿鷹のやうに立つた詩人――彼の上方には明るい明るい空がある、そこからは太陽が烈しく灼きついて、外套の襞からは焦げ臭い匂ひが立つ程だ。
そして自分が何物かから加護せられてゐるといふ信念を得つつ、幾多の艱難に耐へゆくのであつた。
數日後、旅人は遂に前人未踏のブロッケン山の絶頂を極める。
きり立つた花崗石の頂きに禿鷹のやうに立つた詩人――彼の上方には明るい明るい空がある、そこからは太陽が烈しく灼きついて、外套の襞からは焦げ臭い匂ひが立つ程だ。