きり立つた花崗石の頂きに禿鷹のやうに立つた詩人――彼の上方には明るい明るい空がある、そこからは太陽が烈しく灼きついて、外套の襞からは焦げ臭い匂ひが立つ程だ。
そして足下にはぢつと動かない雲が一面に立ちこめてゐる。
僅かにその隙間からすつかり雪に掩はれた山や谷がかいま見えてゐるばかり。
きり立つた花崗石の頂きに禿鷹のやうに立つた詩人――彼の上方には明るい明るい空がある、そこからは太陽が烈しく灼きついて、外套の襞からは焦げ臭い匂ひが立つ程だ。
そして足下にはぢつと動かない雲が一面に立ちこめてゐる。
僅かにその隙間からすつかり雪に掩はれた山や谷がかいま見えてゐるばかり。