ユウジェニイは愛する弟の死んだ後も、彼のために書いてゐた彼女の日記を二年あまり廢さなかつた。
そしていまはそれを「天國にゐるモオリスに」宛てて書きつづけてゐた。
しかし最後には亡弟の無二の親友バルベイ・ドオルヴィリに宛てて書くやうになつたが、一八四〇年の冬メエトル夫人の病氣を見舞ふために再度ヌヴェルの旅に出、その旅のなかば、十二月の最後の日に遂に日記の筆は投ぜられた。
ユウジェニイは愛する弟の死んだ後も、彼のために書いてゐた彼女の日記を二年あまり廢さなかつた。
そしていまはそれを「天國にゐるモオリスに」宛てて書きつづけてゐた。
しかし最後には亡弟の無二の親友バルベイ・ドオルヴィリに宛てて書くやうになつたが、一八四〇年の冬メエトル夫人の病氣を見舞ふために再度ヌヴェルの旅に出、その旅のなかば、十二月の最後の日に遂に日記の筆は投ぜられた。