そんななかに、ずっと東側の山ぶところに、一軒だけ、あかりのきらきらしている建物が見える。
あいつだな、と思わず私は独り合点をして、それをなつかしそうに眺めやった。
ハウス・ゾンネンシャインと云う、いかめしい名の、独逸人の経営しているパンションが、近頃釜の沢の方に出来て、そこは冬でも開いていると云うことを、夏のうちから耳にしていたが、私がそれを見たのはついこの間のこと、――クリスマスを前に、二三日続いて、ひどい大雪があった。
そんななかに、ずっと東側の山ぶところに、一軒だけ、あかりのきらきらしている建物が見える。
あいつだな、と思わず私は独り合点をして、それをなつかしそうに眺めやった。
ハウス・ゾンネンシャインと云う、いかめしい名の、独逸人の経営しているパンションが、近頃釜の沢の方に出来て、そこは冬でも開いていると云うことを、夏のうちから耳にしていたが、私がそれを見たのはついこの間のこと、――クリスマスを前に、二三日続いて、ひどい大雪があった。