その翌日、英夫君は二時の汽車で帰るというので、昼飯を早目にすませてから、お別れに村の西のはずれの、分去のところまでぶらっと散歩に行った。
馬頭観音やなんかはまだ雪の中にしょんぼりとしている。
二人でその傍に佇んで、しばらく浅間山の方を眺めていると不意に思いがけなく私達の頭上を、一羽の青味を帯びた大きな鳥が翼を水平に拡げたまんま、すうと低目に飛び過ぎた。
その翌日、英夫君は二時の汽車で帰るというので、昼飯を早目にすませてから、お別れに村の西のはずれの、分去のところまでぶらっと散歩に行った。
馬頭観音やなんかはまだ雪の中にしょんぼりとしている。
二人でその傍に佇んで、しばらく浅間山の方を眺めていると不意に思いがけなく私達の頭上を、一羽の青味を帯びた大きな鳥が翼を水平に拡げたまんま、すうと低目に飛び過ぎた。