……当分、そんな二種類の自分が、私の裡でお互いに勝手悪そうに同居しているだろうが、それはまあ仕方があるまい。
慾を云えば、かえっていつまでもこうしたままの通りでいてくれた方が自分には何だか面白そうだ。
こんな手紙を君に書きながら、私がいま思い出しているのは、二三日前にも読み返したリルケが「マルテの手記」の中でフランシス・ジャムらしい詩人のことを書いている一節だ。
……当分、そんな二種類の自分が、私の裡でお互いに勝手悪そうに同居しているだろうが、それはまあ仕方があるまい。
慾を云えば、かえっていつまでもこうしたままの通りでいてくれた方が自分には何だか面白そうだ。
こんな手紙を君に書きながら、私がいま思い出しているのは、二三日前にも読み返したリルケが「マルテの手記」の中でフランシス・ジャムらしい詩人のことを書いている一節だ。