夏目漱石 『虞美人草』 老人はいながら、顔の向を後へ変える。 捩れた頸に、行き所を失った肉が、三筋ほど括られて肩の方へ競り出して来る。 茶がかった平床には、釣竿を担いだ蜆子和尚を一筆に描いた軸を閑静に掛けて、前に青銅の古瓶を据える。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア