アジ文、野口文之助は現役で、つまりアジ家を起した初代であり、不漁になやむ晩夏、ヤケ半分にイワシを探して大島方面を回航するうちに、時ならぬアジの大群を発見した。
彼は若い者に後事を托してアジを追わせる一方、自らはザンブと海中にとびこみ、約一里の海を泳いで今井の浜にあがり、天城山麓をヒタ走りに走って、急を伊東海岸につたえた。
伊東の町が時ならぬアジの大漁に賑ったのは彼の一大功績であり、文さんはヅネエ、アジ文の名が生れることとなったのだ。
アジ文、野口文之助は現役で、つまりアジ家を起した初代であり、不漁になやむ晩夏、ヤケ半分にイワシを探して大島方面を回航するうちに、時ならぬアジの大群を発見した。
彼は若い者に後事を托してアジを追わせる一方、自らはザンブと海中にとびこみ、約一里の海を泳いで今井の浜にあがり、天城山麓をヒタ走りに走って、急を伊東海岸につたえた。
伊東の町が時ならぬアジの大漁に賑ったのは彼の一大功績であり、文さんはヅネエ、アジ文の名が生れることとなったのだ。