思えば地上にすら人影ひとつ動くもののないとき、一艘の小舟のみが海上を漂うことのいかに冒険であったことか。
敵機がこれを軍事的な何物かと誤認することは当然だった。
私は茫然として為す術を失い、ただ先生の姿を待って海上に漂うのみであったが、やがて、夕頃、警報も解除となり、救助艇に助けあげられた。
思えば地上にすら人影ひとつ動くもののないとき、一艘の小舟のみが海上を漂うことのいかに冒険であったことか。
敵機がこれを軍事的な何物かと誤認することは当然だった。
私は茫然として為す術を失い、ただ先生の姿を待って海上に漂うのみであったが、やがて、夕頃、警報も解除となり、救助艇に助けあげられた。