坂口安吾 『白痴』 配給の行列に立っているのが精一杯で、喋ることすらも自由ではないのだ。 まるで最も薄い一枚のガラスのように喜怒哀楽の微風にすら反響し、放心と怯えの皺の間へ人の意志を受け入れ通過させているだけだ。 二百円の悪霊すらも、この魂には宿ることができないのだ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア