愈々今度はお陀仏だという絶望が発狂寸前の冷たさで生きて光っているだけだ。
伊沢の小屋は幸い四方がアパートだの気違いだの仕立屋などの二階屋でとりかこまれていたので、近隣の家は窓ガラスがわれ屋根の傷んだ家もあったが、彼の小屋のみガラスに罅すらもはいらなかった。
ただ豚小屋の前の畑に血だらけの防空頭巾が落ちてきたばかりであった。
愈々今度はお陀仏だという絶望が発狂寸前の冷たさで生きて光っているだけだ。
伊沢の小屋は幸い四方がアパートだの気違いだの仕立屋などの二階屋でとりかこまれていたので、近隣の家は窓ガラスがわれ屋根の傷んだ家もあったが、彼の小屋のみガラスに罅すらもはいらなかった。
ただ豚小屋の前の畑に血だらけの防空頭巾が落ちてきたばかりであった。