伊沢はともかく煉歯磨と石鹸を断念せずに突きとめた執拗さを祝福し、果してこの夜の運命はどうなるのだろうと思った。
まだ顔をふき終らぬうちに高射砲がなりはじめ、頭をあげると、もう頭上に十何本の照空燈が入りみだれて真上をさして騒いでおり、光芒のまんなかに米機がぽっかり浮いている。
つづいて一機、また一機、ふと目を下方へおろしたら、もう駅前の方角が火の海になっていた。
伊沢はともかく煉歯磨と石鹸を断念せずに突きとめた執拗さを祝福し、果してこの夜の運命はどうなるのだろうと思った。
まだ顔をふき終らぬうちに高射砲がなりはじめ、頭をあげると、もう頭上に十何本の照空燈が入りみだれて真上をさして騒いでおり、光芒のまんなかに米機がぽっかり浮いている。
つづいて一機、また一機、ふと目を下方へおろしたら、もう駅前の方角が火の海になっていた。