リヤカーは路地の角々にぶつかりながら立去った。
それがこの路地の住人達の最後に逃げ去る姿であった。
岩を洗う怒濤の無限の音のような、屋根を打つ高射砲の無数の破片の無限の落下の音のような、休止と高低の何もないザアザアという無気味な音が無限に連続しているのだが、それが府道を流れている避難民達の一かたまりの跫音なのだ。
リヤカーは路地の角々にぶつかりながら立去った。
それがこの路地の住人達の最後に逃げ去る姿であった。
岩を洗う怒濤の無限の音のような、屋根を打つ高射砲の無数の破片の無限の落下の音のような、休止と高低の何もないザアザアという無気味な音が無限に連続しているのだが、それが府道を流れている避難民達の一かたまりの跫音なのだ。