即ち栗栖按吉がこのようなたった一人の惨めな生徒であったのである。
尤もこんな男でも、たったひとつ効能のあることが分ってきた。
というのは、涅槃大学校の印度哲学科というところは、時々先生がわざわざ三十分も遅れたあげく教室へ出向いてくるのに、生徒の影がひとつもないということがあるのであった。
即ち栗栖按吉がこのようなたった一人の惨めな生徒であったのである。
尤もこんな男でも、たったひとつ効能のあることが分ってきた。
というのは、涅槃大学校の印度哲学科というところは、時々先生がわざわざ三十分も遅れたあげく教室へ出向いてくるのに、生徒の影がひとつもないということがあるのであった。