長老を除くと、その次に老練なのは、ようやく十九か二十ぐらいの少年だったが、この少年は何か猥褻な感じがして見たくないような感じだったが、この少年が最後の難芸に失敗して墜落したとき、彼が歯を喰いしばりカッと眼を見開いて何か夢中の手つきで耳あての紐を締め直しながら再び綱にすがって登りはじめた時は、猥褻の感などはもはやどこにもなかった。
神々しいぐらい、ただ一途に必死の気魄のみであったのである。
その美しさに打たれた。
長老を除くと、その次に老練なのは、ようやく十九か二十ぐらいの少年だったが、この少年は何か猥褻な感じがして見たくないような感じだったが、この少年が最後の難芸に失敗して墜落したとき、彼が歯を喰いしばりカッと眼を見開いて何か夢中の手つきで耳あての紐を締め直しながら再び綱にすがって登りはじめた時は、猥褻の感などはもはやどこにもなかった。
神々しいぐらい、ただ一途に必死の気魄のみであったのである。
その美しさに打たれた。