尤も夢酔は武芸者などと尤もらしいことを言わず剣術使いと自称しているが、老年に及んで自分の一生をふりかえり、あんまり下らない生涯だから子々孫々のいましめの為に自分の自叙伝を書く気になって『夢酔独言』という珍重すべき一書を遺した。
遊蕩三昧に一生を送った剣術使いだから夢酔先生殆んど文章を知らぬ。
どうして文字を覚えたかと云うと、二十一か二のとき、あんまり無頼な生活なので座敷牢へ閉じこめられてしまった。
尤も夢酔は武芸者などと尤もらしいことを言わず剣術使いと自称しているが、老年に及んで自分の一生をふりかえり、あんまり下らない生涯だから子々孫々のいましめの為に自分の自叙伝を書く気になって『夢酔独言』という珍重すべき一書を遺した。
遊蕩三昧に一生を送った剣術使いだから夢酔先生殆んど文章を知らぬ。
どうして文字を覚えたかと云うと、二十一か二のとき、あんまり無頼な生活なので座敷牢へ閉じこめられてしまった。