所詮は一個の剣術使いで、一王国の主たるべき悪党ぶりには縁がなかった。
いつでも死ねる、という偉丈夫の覚悟が彼にはなかったのだ。
その覚悟がなかったために編みだすことの出来た独特無比の剣法ではあったけれども、それ故また、剣を棄てて他に道をひらくだけの芸がなく、生活の振幅がなかった。
所詮は一個の剣術使いで、一王国の主たるべき悪党ぶりには縁がなかった。
いつでも死ねる、という偉丈夫の覚悟が彼にはなかったのだ。
その覚悟がなかったために編みだすことの出来た独特無比の剣法ではあったけれども、それ故また、剣を棄てて他に道をひらくだけの芸がなく、生活の振幅がなかった。