勿論僕は愛用したが、一杯十五銭だったり、十七銭だったり、日によってその時の仕入れ値段で区々だったが、東京から来る友達は顔をしかめて飲んでいる。
この町から上野まで五十六分しかかからぬのだが、利根川、江戸川、荒川という三ツの大きな川を越え、その一つの川岸に小菅刑務所があった。
汽車はこの大きな近代風の建築物を眺めて走るのである。
勿論僕は愛用したが、一杯十五銭だったり、十七銭だったり、日によってその時の仕入れ値段で区々だったが、東京から来る友達は顔をしかめて飲んでいる。
この町から上野まで五十六分しかかからぬのだが、利根川、江戸川、荒川という三ツの大きな川を越え、その一つの川岸に小菅刑務所があった。
汽車はこの大きな近代風の建築物を眺めて走るのである。