戦争になって看護婦というものが戦地へ駆り立てられひどく貴重品になったとき、東京のかかりつけの病院にいたこの看護婦が戦地へ徴用されちゃイヤだなとこぼしていたので、無医村の看護婦という立派な口実に許可を得て連れてきて、海老塚医院へおかず、自宅の一室を与えて昼だけ医院へ通わせる。
自分の都合もあるけれども、外にも名目があってこの家には外に二組の病人があった。
一つはここへ疎開の南雲一松という老人がここへ来てから中風で寝ついている。
戦争になって看護婦というものが戦地へ駆り立てられひどく貴重品になったとき、東京のかかりつけの病院にいたこの看護婦が戦地へ徴用されちゃイヤだなとこぼしていたので、無医村の看護婦という立派な口実に許可を得て連れてきて、海老塚医院へおかず、自宅の一室を与えて昼だけ医院へ通わせる。
自分の都合もあるけれども、外にも名目があってこの家には外に二組の病人があった。
一つはここへ疎開の南雲一松という老人がここへ来てから中風で寝ついている。