彼は十七の時、まだ中学生であったが、私のところへ文士になりたいと称して弟子入りにやってきた。
僕みたいカケダシの若僧に弟子入りしたって仕様がない、大家のところへ行きなさい、と言ったら、若い者は若い者同志でさア、と変なことを言やがった。
然しまもなく彼は探偵に凝りだして、然し大学では美学というシャレたものを勉強したが、これはつまり奴が不勉強で、ほかの科へ入学不可能な宿命を自覚したからの結果なのである。
彼は十七の時、まだ中学生であったが、私のところへ文士になりたいと称して弟子入りにやってきた。
僕みたいカケダシの若僧に弟子入りしたって仕様がない、大家のところへ行きなさい、と言ったら、若い者は若い者同志でさア、と変なことを言やがった。
然しまもなく彼は探偵に凝りだして、然し大学では美学というシャレたものを勉強したが、これはつまり奴が不勉強で、ほかの科へ入学不可能な宿命を自覚したからの結果なのである。