それにジャーナリズムは事物を歴史的性格で判断せず、現実の現象性で判断するから、彼が第一級の流行作家であることから、彼の傲慢は当然とうけいれ、却って自信があるとか、あれだけ信念がなきゃ芸術はできないなどと、逆に彼の傲慢が美徳の如くに評価される始末、好色癖などはむしろそれが天才の証拠のように、さすがに一般と神経が違うなどともてはやされる有様であった。
私は然しこれは観物だと思った。
それは土居光一が一座に加わってきたからで、文壇と画壇の鼻つまみの野獣を角突き合わせる、なるほど、こいつは趣向である。
それにジャーナリズムは事物を歴史的性格で判断せず、現実の現象性で判断するから、彼が第一級の流行作家であることから、彼の傲慢は当然とうけいれ、却って自信があるとか、あれだけ信念がなきゃ芸術はできないなどと、逆に彼の傲慢が美徳の如くに評価される始末、好色癖などはむしろそれが天才の証拠のように、さすがに一般と神経が違うなどともてはやされる有様であった。
私は然しこれは観物だと思った。
それは土居光一が一座に加わってきたからで、文壇と画壇の鼻つまみの野獣を角突き合わせる、なるほど、こいつは趣向である。