三輪山と云って人里離れた山中にホコラがあり、三輪神社と称し、奈良朝頃からの由緒ある氏神の由だが、名残をとどめているのは大木の密林ばかり、ホコラはオモチャのように小さい。
この三輪山中、ブナの密林にかこまれて周囲三町ぐらいの池があり、水の色の碧の深さ、ただならぬ妖怪じみた色をしており、主でも棲むという面魂、三輪の神様に結びついた伝説があって、水の涸れることがないそうだ。
このへんの風景は色彩の激しさと孤独の深さ、胸にしみる静寂を宿して、私にとってはこの村の最も大きな魅力であった。
三輪山と云って人里離れた山中にホコラがあり、三輪神社と称し、奈良朝頃からの由緒ある氏神の由だが、名残をとどめているのは大木の密林ばかり、ホコラはオモチャのように小さい。
この三輪山中、ブナの密林にかこまれて周囲三町ぐらいの池があり、水の色の碧の深さ、ただならぬ妖怪じみた色をしており、主でも棲むという面魂、三輪の神様に結びついた伝説があって、水の涸れることがないそうだ。
このへんの風景は色彩の激しさと孤独の深さ、胸にしみる静寂を宿して、私にとってはこの村の最も大きな魅力であった。