たのしい報せじゃない。
歌川多門はカゼをひいたところへビールをのみすぎてオナカをこわして、ちょうど私達が来た日の朝から寝ていたのである。
政界からも引退して、毎日ただ、村の碁打を迎えて碁を打っており、退屈しているから、洋館の晩餐には時々出席していたそうであるが、私たちはまだその顔を見ないので、多門の病気がいっそ我々の滞在中つづいてくれればいいが、などと内々願っていたほどであった。
たのしい報せじゃない。
歌川多門はカゼをひいたところへビールをのみすぎてオナカをこわして、ちょうど私達が来た日の朝から寝ていたのである。
政界からも引退して、毎日ただ、村の碁打を迎えて碁を打っており、退屈しているから、洋館の晩餐には時々出席していたそうであるが、私たちはまだその顔を見ないので、多門の病気がいっそ我々の滞在中つづいてくれればいいが、などと内々願っていたほどであった。