一つは一丈ぐらいだけれども、一つは三段に分れて合せて六十尺ぐらいの飛瀑をなしており、深夜になると滝の音でピストルの音でも分らぬぐらい、別して、母屋のこのへんは滝のすぐ下だから、音がたちこめている。
私たちの洋館でも、南面の部屋はさほどでないが、北面の私の部屋などは、いささか音に悩むことも多いのである。
我々文士は一種の精神分析派で、思いつめればドイツコイツの区別なく犯罪者に見えないものはなくなるというタチだから、あれからこれへと犯罪に就いて考えても埒のあくものではない。
一つは一丈ぐらいだけれども、一つは三段に分れて合せて六十尺ぐらいの飛瀑をなしており、深夜になると滝の音でピストルの音でも分らぬぐらい、別して、母屋のこのへんは滝のすぐ下だから、音がたちこめている。
私たちの洋館でも、南面の部屋はさほどでないが、北面の私の部屋などは、いささか音に悩むことも多いのである。
我々文士は一種の精神分析派で、思いつめればドイツコイツの区別なく犯罪者に見えないものはなくなるというタチだから、あれからこれへと犯罪に就いて考えても埒のあくものではない。