のみならず、土居先生のみは、あやか夫人の憎悪にみちた指定によって、同じ階上に住むことを拒否され、階下の和室に一室を与えられることとなりました。
これも亦、メンミツに計画された要件の一つでありましたのです。
先ず望月先生を殺すに当りまして、眠り薬を与えた上、刺殺するという方法がとられましたが、王仁先生は腕力ある巨漢ですし、御婦人との交渉も多く、これを防ぐには先ず眠らせることが必要であり、然し眠り薬一方ではあやか夫人に疑いのかかる怖れがある、以上の理由から、眠り薬を与えた上での刺殺という手のこんだ方法がとられたものと思われます。