「さて、ゲンノショウコが煎じられていたとき、調理場ではオソバを打っていましたので、ツボ平御夫妻をはじめ、見学の宇津木秋子さんなど、それに、千草さんとあやか夫人がおられた時です。
あやか夫人のみは一人離れて肉パイをつくっておられ、そこはゲンノショウコの煎じられつつある近所であり、他の一団の人々はその反対の離れた場所におられたのです。
そのとき、かねての計画通り、土居画伯が一間ほどの青大将をブラ下げて、食堂の窓の下を通られ、ニワトリをのんだ大蛇を退治た、腹をさいて晩メシのオカズを出してやろうと仰有りながら賑やかに登場致されたのです。