大井広介探偵のごときは、これだけの殺人を犯すには、動機として遺産問題だけであるという観念的な論拠から出発しており、これは探偵小説の一種の公式的解釈の利用にすぎず、一々の具体的事実から論理的に推定したものではない。
だから細部の解釈もランミャクをきわめ、犯人の名が当ったという以外に取柄のあるものではなかった。
私は思うに、巨勢博士の推理と全く同じように一々の細部にピタリと推理された方が四人もあったということは、私がむしろ誇ってよいことではないかと思う。
大井広介探偵のごときは、これだけの殺人を犯すには、動機として遺産問題だけであるという観念的な論拠から出発しており、これは探偵小説の一種の公式的解釈の利用にすぎず、一々の具体的事実から論理的に推定したものではない。
だから細部の解釈もランミャクをきわめ、犯人の名が当ったという以外に取柄のあるものではなかった。
私は思うに、巨勢博士の推理と全く同じように一々の細部にピタリと推理された方が四人もあったということは、私がむしろ誇ってよいことではないかと思う。