犯人の間違った答案の多くは、消却法を用いられているが、なるほど探偵小説は、現実の犯罪と違って、登場人物が三十人なら、その三十人の中に必ず犯人がいるのであるから、消却法というものが、一応最も便利で、有効に思われる。
ところが、消却法による限り、必ず犯人は当らない。
いわば探偵小説のトリックとは、消却法を相手にして、それによる限り必ず失敗するようにつくられたものである。
犯人の間違った答案の多くは、消却法を用いられているが、なるほど探偵小説は、現実の犯罪と違って、登場人物が三十人なら、その三十人の中に必ず犯人がいるのであるから、消却法というものが、一応最も便利で、有効に思われる。
ところが、消却法による限り、必ず犯人は当らない。
いわば探偵小説のトリックとは、消却法を相手にして、それによる限り必ず失敗するようにつくられたものである。