怪しまれて誰何を受けることがあれば、鶏や鼠のなき声を真似ることも古い習いとなっていたが、時々はまた、お楽しみなことでしたね、などと、通人のものとも見えぬ香しからぬことを言って、満悦だった。
垣根際の叢に、腰の下を露に濡らしてしまうことなど、気にかけたこともないたちだった。
そのころ、左京太夫致忠の四男に、藤原の保輔という横ざまな男があった。
怪しまれて誰何を受けることがあれば、鶏や鼠のなき声を真似ることも古い習いとなっていたが、時々はまた、お楽しみなことでしたね、などと、通人のものとも見えぬ香しからぬことを言って、満悦だった。
垣根際の叢に、腰の下を露に濡らしてしまうことなど、気にかけたこともないたちだった。
そのころ、左京太夫致忠の四男に、藤原の保輔という横ざまな男があった。