袴垂れの徒党は、討伐の軍勢を蹴散らかすほど強力であったばかりでなく、狼藉の手口は残忍を極め、微塵も雅風なく、また感傷のあともなかった。
隊を分けて横行したので、都は一夜にその東西に火災を起し、また南北の路上には、貴賤富貴、老幼男女の選り好みなく斬り伏せられているのであった。
そのさまは、魔風の走るにもみえ、人々は怖れ戦いて、夕闇のせまる時刻になると、都大路もすでに通行の人影なく、ただあまたの蝙蝠がたそがれの澱みをわけて飛び交うばかりであった。
袴垂れの徒党は、討伐の軍勢を蹴散らかすほど強力であったばかりでなく、狼藉の手口は残忍を極め、微塵も雅風なく、また感傷のあともなかった。
隊を分けて横行したので、都は一夜にその東西に火災を起し、また南北の路上には、貴賤富貴、老幼男女の選り好みなく斬り伏せられているのであった。
そのさまは、魔風の走るにもみえ、人々は怖れ戦いて、夕闇のせまる時刻になると、都大路もすでに通行の人影なく、ただあまたの蝙蝠がたそがれの澱みをわけて飛び交うばかりであった。