坂口安吾 『紫大納言』 折しも雨はごうごうと降りしぶいて、地軸を流すようだったので、大納言は松の大樹の蔭にかくれて、はれまを待たねばならなかった。 雨ははれた。 谷あいの小径は、そうしてよもの山々は、すでに皓月の下にくっきりと照らしだされているのであった。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア