坂口安吾 『紫大納言』 それは凜然として命令の冷めたさが漲っていた。 「わたくしは人の世の者ではございませぬ。 月の国の姫にかしずく侍女のひとりでございますが、あやまって姫の寵愛の小笛を落し、それをとって戻らなければ、再び天上に住むことがかないませぬ。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア