坂口安吾 『紫大納言』 悔いもしまい。 命をかけての恋ならば、たとい万死に価しても、なお、一滴の涙、草の葉の露の涙、くさむらにすだく虫のはかないあわれみ、それをかけてくれるものが、何者か、あるような思いがした。 たそがれ、大納言は小笛をたずさえてわが家をでた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア