行くてに笹の繁みをくぐり常に逃げる何物かあり、頭上に蝉がとびたって、逃げまどい、枝にぶつかる音がきこえた。
と、行手はるかに、ののしりどよめく物音が、渡る風に送られて、きこえたような思いがした。
たたずんで耳をすますと、まさしく空耳のたぐいではない。
行くてに笹の繁みをくぐり常に逃げる何物かあり、頭上に蝉がとびたって、逃げまどい、枝にぶつかる音がきこえた。
と、行手はるかに、ののしりどよめく物音が、渡る風に送られて、きこえたような思いがした。
たたずんで耳をすますと、まさしく空耳のたぐいではない。