坂口安吾 『紫大納言』 すでに焚火も消えようとして、からくも火屑を残すばかり、あたりに暗闇がかえろうとしていた。 大納言は、今いる場所、今いる立場がわからなかった。 やがて、自然にわかりかけてきたのであったが、分ろうとする執着もなく、その想念をたどる気力も失われていた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア