本当は僕に九ツ置く必要があるのだが、五ツ以上置くのは厭だと云って、五ツ置いて、碁のお手本にあるような行儀のいゝ石を打って、キレイに負ける習慣になっている。
要するに小林秀雄も、碁に於て偽ることが出来ない通りに、彼は実は独断家ではないのである。
定石型、公理型の性格なので、彼の文学はそういう風に見るのが矢張り正しいと私は思っている。
本当は僕に九ツ置く必要があるのだが、五ツ以上置くのは厭だと云って、五ツ置いて、碁のお手本にあるような行儀のいゝ石を打って、キレイに負ける習慣になっている。
要するに小林秀雄も、碁に於て偽ることが出来ない通りに、彼は実は独断家ではないのである。
定石型、公理型の性格なので、彼の文学はそういう風に見るのが矢張り正しいと私は思っている。