そのころ私は自分の恋にかゝりきって、多忙をきわめ、ウワの空で暮していた。
三日にあげず女の人から手紙がきて、私がまた郵便のくる時間になると落付かないから、妹は私を蔑んで、便所へ行くフリや、お水をのみにくるフリしなくっともいゝでしょう、堂々と郵便箱のぞきなさいな、などゝ冷笑する。
トン子さんが郵便屋の影を認めると、スイとでて行って郵便箱からとってきて、妹に渡す。
そのころ私は自分の恋にかゝりきって、多忙をきわめ、ウワの空で暮していた。
三日にあげず女の人から手紙がきて、私がまた郵便のくる時間になると落付かないから、妹は私を蔑んで、便所へ行くフリや、お水をのみにくるフリしなくっともいゝでしょう、堂々と郵便箱のぞきなさいな、などゝ冷笑する。
トン子さんが郵便屋の影を認めると、スイとでて行って郵便箱からとってきて、妹に渡す。