夏目漱石 『虞美人草』 宗近の阿父さんは、鉄線模様の臥被を二尺ばかり離れて、どっしりと尻を据えている。 厚い膝頭が坐布団から喰み出して軽く畳を抑えたところは、血が退いて肉が落ちた孤堂先生の顔に比べると威風堂々たるものである。 宗近老人の声は相変らず大きい。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア