坂口安吾 『無毛談』 私は大男であり、先方は小柄の女だから、襟首をつかまえれば、それまでのことだと思ったからだ。 襟首を握った私の手は、とたんに宙をぶらぶらした。 おトンちゃんは振りはらい、手の下をくゞり、扉を蹴るようにあけて、ハダシで一直線に郵便箱へ走っていた。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア