坂口安吾 『無毛談』 陰険といったって、あれほどの陰険さがあるかしら。 あれほど可愛がってあげているのに、恩を仇で返すなんて」 と、妹は、そのときも、こう附けたして悲憤の涙を流さんばかりであったから、おトンちゃんの悲痛な心事に、今もって、思い至っていないのである。 坂口安吾の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア