世に容れられず、といえば大きすぎるが、世に拗ね、人に隠れ、希望を失い、自信を失い、何がために生きるか目安を失い果てゝいる私は、私の生命の火となるものを魔術のカラクリに托す以外に仕方がなかったであろう。
それがカラクリであるにしても、ともかく、その二年間、私は矢田津世子によって生きていた。
それを生命の火としていた。
世に容れられず、といえば大きすぎるが、世に拗ね、人に隠れ、希望を失い、自信を失い、何がために生きるか目安を失い果てゝいる私は、私の生命の火となるものを魔術のカラクリに托す以外に仕方がなかったであろう。
それがカラクリであるにしても、ともかく、その二年間、私は矢田津世子によって生きていた。
それを生命の火としていた。